長谷川 等伯 展

2010年4月30日

織豊時代の画家で長谷川等伯という人がおりました。

墨の濃淡だけで濃い霧の中に立ち並ぶ松林を描いた水墨画「松林図屏風」が彼の代表作として有名です。

濃い墨で描いた近景の松と薄い墨でほとんど見えないくらいに描かれた遠景の松。その周りを埋める何も描かれない空間は、両者のコントラストによってあたかも濃い霧が存在するかのように見えてきます。

この長谷川等伯の展覧会が京都国立博物館で4月10日から5月9日まで開催されています。

金曜日は特に夜8時までの開館ということで、京都市内で仕事を終えた後に観に行ってきました。

20100430

日によって館内へ入るまで1時間以上の待ち時間を要する人気ぶりですが、私が訪ねた金曜・午後6時ごろは幸い待ち時間20分 ^^

松林図屏風があまりにも有名なために水墨画家なんだと思っておりましたが、織豊時代独特の金箔・極彩色の襖絵から武田信玄・千利休といった人物画、また涅槃図等の仏画まで実に様々な作風・技法ですばらしい作品を後世に残しているマルチ画家でした。

そしてそのどれもが、各々に超がつくほど一級の完成度です。

400年の時を経た現在でも決して古さを感じさせないその作品群。

等伯の才能が類稀であったことを如実に物語る展示でした。

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